教育的コミュニケーションをデザインする〜電通のネオ鬼十則

はあちゅうが著名クリエイターのセクハラとパワハラを証言 岸氏「謝罪します」
https://www.buzzfeed.com/jp/takumiharimaya/hachu-metoo?utm_term=.msx6E6nMM#.uoVV3VQqq


この件について、書いておくことがあるので書く。

セクハラがいいとかよくないとか、そんな倫理的な問題のことは書かない。「俺に気に入られる絶好のチャンスなのに体も使えないわけ?」なんていうセリフの是非を取沙汰しても仕方ない。そうではなくて、このケースは、教育的なコミュニケーション、つまり立場が上の人間と下の人間との協力的なコミュニケーション、がはらむ危険性についてもっと根本的なことをぼくたちに教えてくれている。岸氏は事あるごとに、はあちゅうのことを「薄っぺらい」「質が低い」だとかいってこきおろしている。彼は「軽薄さ」といったものを心底軽蔑憎悪していて、はあちゅうの中にそういうものを見てしまったんだろう。

高尚ぶった態度でいっぱしの専門家を気取りながら「コミュニケーションをデザインする」だなんて本まで出してるのに、下の人間とこんな稚拙なコミュニケーションしかとれなかったなんて本当にお笑い種だ。エッジの利いた主張や価値観をすごい熱量で押し付けるような一方通行的な伝え方しか今までしてこなかったんだろう。それを「洗練」だと勘違いしちゃったんだよな。多くの人はそうやって大きな熱量をぶつけられると簡単に煙に巻かれてしまうけど、実質上は柔軟性を欠いた稚拙極まる伝え方だと言わざるを得ない。世の中の自称コミュニケーション専門家なんてだいたいこの程度だろうから、ぼくがしっかりと教訓を書いておきたい。ある程度の権力と知能と良識をもったオッサンにむけて。(しかしそんなきっちり三拍子そろったようなオッサンはこの世にどれほどいるのか。)電通には鬼十則という行動規範がすでにあるみたいだから、これからぼくが書くのはいわば<ネオ鬼十則>である。以下の十則を脳髄に刻み込むことで、世の中におこるコミュニケーションに起因した悲劇を回避してほしい。世の中のオッサンども、リメンバーKISHI。繰り返す。けっしてKISHIを忘れるんじゃない。

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物理学者ファインマンのナンパエピソードが面白い

以下のリンクが面白かったので、適当に補足しながら紹介することにする。
https://restructure.wordpress.com/2009/08/07/sexist-feynman-called-a-woman-worse-than-a-whore/

エッセイ本『ご冗談でしょうファインマンさん』の一節より。
ファインマンは物理学のスーパースター。


バーでのナンパがぜんぜんうまくいかないファインマン(彼はいつも女にいろいろ大判ぶるまいしてしまう)に、友人夫妻がアドバイスするシーンから引用が始まっている。ちなみにその友人はバーのマスターか何かで水商売歴が長く男女の機微にとても長けている。

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プロゲーマー梅原大吾氏の語りを聴いて


ネットで話題になっていた日本人初のプロゲーマーという肩書をもつ梅原大吾氏の講演を拝聴した。感情の見えづらい瞳、陰鬱な雰囲気を全身に湛えた、まぎれもないカリスマであった。ぼくは格闘ゲームのことは何一つ知らない。ゲームセンターのガヤガヤした雰囲気があまり好きではないので、学生の頃は極力近づかないようにしていた。もちろん彼のことも知らなかった。話し始めた瞬間すぐに彼に惹きつけられているのに気付いた。視聴してるとすぐにわかることだが、彼は別によく訓練されたトークスキルをもっているわけではない。むしろ固有のゆったりしたリズムで滔々と話し続け、興奮すると一人称がもごっちゃになったりするような人だ。それでもなぜか聴いてしまう。語り口の底に流れるアイデアがとてもはっきりしているし、そのうえ難解な言葉は一切使わない。前半は一人語り、後半は質疑応答という構成。全部で2時間近い内容だったが蓋を開けてみると一瞬の出来事だった。

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絶望的に学べない人の3つのタイプ


「学び」の構造
「学び」の構造
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佐伯 胖
東洋館出版社
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佐伯胖『学びの構造』を読んだ。初版は1975年発刊。今から見てみると引用されている心理学の理論などは古くなっているものも多いが、

  • 「わかる」とはどういうことか:おぼえるとの相違点
  • 道徳(よさ)はいかに学ばれるか
  • 教える機械(ティーチング・マシーン)の可能性
  • 科学の学びの発展段階

など個人的にも興味深いトピックスについて論じられていて、全体を通じて良書としかいいようがない出来だった。著者は認知科学やコンピューター教育、さらには教育実践学を専門とする学者である。守備範囲が広く、多くの分野を横断して研究している。彼はこうやって複数の分野を横断する中で「人間の学び」というものの本質に迫っていったのだと思われる。本書には「人間とはなにか」を規定するような啓蒙的なメッセージも多い。しかし今回はぼくが現在従事している『恋愛道場』メルマガの告知も兼ねて、恋愛やナンパ技術習得という観点から、つまり異性とのコミュニケーションに関する学びと関連させながら本の内容を紹介していきたいと思う。

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『もう一度ナンパ講習の意味を考える時が来たのかもしれない』 カリスマナンパ講師 公家シンジ 独占インタビュー

皆さんは公家シンジという人物をご存じだろうか?ナンパクラスタの表舞台から姿を消して長いが、今でも彼の噂は後を絶たない。台北の路上を何気なく歩いていたら日本語も英語も全く話せない女性2人組に話しかけられてそのままホテルに行き逆3Pを達成したとか、あのナンパクラスタのレジェンド、アサペンやイカスイにナンパを教えたのは彼であるとか、東京のホテルではJKの出待ちが公家ウチワを持って朝チェックアウトするのをフロントで待ち構えているとか、神だと称えてられていた講習生にある日を境に「公家シンジ殺す」とネットに連投で書き込まれているとか、講習生から渋谷のスクランブル交差点にもろとも突き飛ばされかかったとか、女から1万円もらってホテルに行ってえんえんとクンニしつづけていたらいつのまにか6時間経っていただとか、とにかく真なのか偽なのか判別できない噂話にあふれている。その彼が、今年に入ってから、とんでもないセミナーをこっそりと始めたという。一体どんなセミナーなんだろうか。わたしはネットに出回っている彼のものだと言われている携帯番号におそるおそるコンタクトをとってみることにした。


そして、、、


なんとインタビューの許可を得ることに成功した。

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8月末に東京湾納涼船講習


[追記]
7月、8月の納涼船講習は堂々満員につき、9月9日(金)10日(土)11日(日)に追加で同じ内容の講習やらせていただきます。今年最後の3日間。申し込みは、suiseinanpa@gmail.com まで。なるべくお早めに。



昨年夏に始めた流星さんとコラボでの納涼船講習が2年目を迎えました。今年の7月末に開催予定の講習第一部はすでに参加者の定員を超えたため、第二部を開催することにします。この事態は昨年の盛況ぶりから実は予測されていて、今年の夏は2回ないし3回に小さく分けて、より多くの人たちを納涼船に誘おうということは確定していました。というわけで、8月25(木)26(金)27(土)28(日)の4日間、再び納涼船に乗り込みます。7月末の第一部に参加できなかった方は振るってご参加ください。いい感じで8月を締めくくって、9月から一皮むけてくれたらよいなあと思っています。そういう公算があります。

8月末は一年で一番皆が盛り上がる期間、おそらく大学生たちがひと夏の最後の思い出を作りに集団でたくさんやってくるだろうという目算があります。募集定員もすぐに埋まる可能性がありますが、その点はどうぞご容赦ください。

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ナンパ講習という奇妙な仕事を3年半続けて思ったこと(1)

2015年末でマンツーマンのナンパ講習をおしまいにした。はじめたのが2012年の7月からだから、何度かの断続的なやっていない期間はあるにせよ、3年半これに自分のエネルギーを注ぎ込んだことになる。最初のうちは別の肉体労働を少しやっていたが、ほどなくして講習専業になった。職業:ナンパ講師。講習生のべ約300人。月の金銭収入は10〜60万円のレンジ。この間、平均するとだいたい週に3日は街に立っていた。履き潰したスニーカーは3足。この仕事のおかげで人のことを顔ではなく名前でもなく、後ろ姿で記憶するという癖を身につけてしまった。これはぼくが30年近く生きてきて、生まれて初めて着手した仕事でもある。


ナンパ講習とはどういう仕事か。

表層というか現象的に捉えるならば、「ナンパ講習というのは依頼してきた講習生と共に街に出て女と戯れる肉体/頭脳労働である」というのが講習をやめた時分での自分の認識であった。肉体と頭脳の割合は大体7対3くらい。要するにおおむね自分の肉体を使った労働である。ぼくの講習はだいたいいつも実地、すなわちストリートで行われた。講習の依頼が入るたびに、それなりのテンションでもって講習生と相対し、街と相対する。気分が躁っぽいときも鬱っぽいときも人と接したいときも接したくないときも、仕事の時間が近づくと身体がそれなりのふさわしいコンディションになるようスイッチをパチンと入れる。やっている間は無我夢中であるが、3〜4時間が過ぎて講習が終わると身体に疲労とストレスが蓄積していることに気付く。iphoneアプリのMOVESで振り返ってみると、1日のうちに小さなエリアをグルグルと1万歩近く歩いていたりする日もある。具体的に街で何をやるのかはその時その時で全然違う。路上でえんえんと2人で声かけすることもあれば、出会ったばかりの講習生が見ているまえでナンパした女の子とセックスしたりすることもある。あらかじめ予定にあった彼のデートについていって一緒にご飯を食べてはみんなでセックスしたりすることもあるし、ぼくのセフレを紹介して一緒に飲んだりもする。カフェで2人で話し込んだり、洋服を買いに行ったり、美容室に行ったり、一緒に銭湯に行ったりもする。スポッチャに行ったこともある。女が絡んでこないこともけっこうあるけど、焦点は実は女にはない。ぼくの認識では、これは講師と講習生とが主体のアクティビティなのである。

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