来年からナンパを始めようと思っている全ての人たちへ

こんな年の暮れにも性とナンパについて少し考えてみようか。今年も残り僅かになってきて、「さあ、来年から俺もナンパを始めてみよう」と思っている人たちへ。ナンパの動機はそれこそ人それぞれだからそこには特には触れない。でもこんな寒い中、とにかくあなたは何かに突き動かされるように最寄りの大きな街に出る。人、人、人、うんざりするような人の波。気持ち悪いおっさんども、はげ、ブス、ギャル、ギャル、ギャル男、出っ歯、ヤクザ、ホームレス、キャッチ、OLの群れと学生どもの集団、ワクワクメールを宣伝したトラックが爆音で走る。死んだ目のホスト、死んだ目の警官たち、キャバ嬢、伊勢丹の一階からレディース用の香水の匂いが漏れる。冷たい風。風俗嬢、風俗嬢、風俗嬢、路上ミュージシャン。さあ、あなたが探しているものは何だ。
人生で一番最初にナンパをする時は必ずその街で人通りが一番多い場所を一人で目指してほしい。はなっからこそこそと裏通りで女の子に声をかけるつもりならナンパなんてしないほうがいい。表通りと裏通り、どちらがナンパに適しているかとかそういう話をしているんじゃない。とにかく最初は大通りだ。渋谷ならハチ公前やセンター街の入り口。あなたはいろんな思索をしながらそこに両足をおろす。どこを見渡しても人人人。目ぼしい女の子がいた。じっくり観察する。声をかけてみようと近づく。3メートル、2メートル、1メートル。そこであなたは始めて後頭部に違和感を感じるだろう。そしてその瞬間あなたははじめてナンパ師の仲間入りをする。後頭部に憑きまとっているのはもちろんネチネチとした他人からの視線だ。振りむいても誰もいない。けれど確かに感じる。全人類が俺を嘲笑っているんじゃないというような錯覚。その感覚を是非とも覚えていてほしい。それはある種の証だ。この先ナンパを続けていくなら必ず憑きまとってくるあなたの相棒だ。ストリートのナンパ師が最初にブチ当たる課題、それはこのネチネチとした感覚とどうやって折り合いをつけて付き合っていくか。
これから先、あなたは至る所でナンパをすることになるだろう。裏通りで、大学の講義や結婚式会場で、クラブやバーで、コンビニや居酒屋やレストランで、ゲームセンターやプラットフォームの喫煙所やタクシー乗り場や新宿高島屋エスカレーター途上で。でも、だいたいどこへ行っても他人の視線はまとわりついてくるし、そのような不愉快な他人の視線との自分なりの付き合い方を見つけないかぎり、本当の意味でナンパをしていることにはならない。だから繰り返す。生涯で一番最初のナンパは大通りだ。自分がナンパしていることを知らない奴をこの街からなくしてやるくらいの意気込みでいくのがちょうどいい。


それと、もう一つ。ナンパっていうのは基本的には弱者の流儀だ。これも忘れないでいてほしい。あなたがどれだけイケメンで、スタイルが良くて、育ちのいいお金持ちであっても、声かけをするその瞬間はあなたは圧倒的不利な状況にある。なんせ女の子からするとあなたは全く信頼のおけない見知らぬ他人だ。しかもある種の暴力を行使してパーソナルスペースに入り込み無遠慮に声をかけてくるときた。あなたがよほどの有名人でもない限り、全ての声かけは圧倒的不利な状況からスタートすると思っていい。ちなみに俺はよく、「どうやったら水嶋ヒロの奥さんを水嶋ヒロから奪うことができるか」というようなことを想像したりする。傲慢な話だけどわかりやすい例えだと思いませんか?客観的にみて自分が何ひとつ勝てる要素がない相手とどうやって戦うか。ナンパの根本的発想はそこにある。圧倒的不利な状況からのスタート。自分が置かれているそういうシチュエーションをしっかりと認識することではじめて見えてくる何かがあるし、それが解っていなければあなたは今後いかなるナンパスキルも身につけることはできないだろう。もともと負け戦だと思えば肩の力も抜けてくるじゃないですか。

個人的なことを少し言うなら、俺はある種の情熱のようなものをもって日々ナンパに励んでいる。ただただ純粋に、ナンパは人生において真剣に取り組むに値する数少ないもののうちの一つだと感覚的に認識している。情熱っていうのは性欲とはかなりニュアンスが違うけど、最初のうちは似たようなものだと思ってもらってもいい。ナンパを続けていくうちにそれが何を意味するのか徐々にわかってくるようになるだろう。人にはそれぞれ人生に一つか二つくらいそういう情熱を賭けるモノがあるけれど、俺の場合はそれが(偶然か必然かは知らないけど)ナンパだったし、続けていくうちにそれは確信に変わった。そういう情熱があったからこそナンパを続けていくことができたし、他者の視線との接し方というのも自然に身につけることができた。まだ人生の中でそういう情熱を注ぐべき対象が見つかっていないという人には強く心からナンパをお勧めしたい。ナンパはもちろん「セックスの手段」という野暮ったい一面はあるにせよ、それ以上に本当にもっといろんな世界に通じているんですよ。P.S. ちなみにまだ今年は終わっちゃいないぜ(ナンパ的な意味で)

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