『もう一度ナンパ講習の意味を考える時が来たのかもしれない』 カリスマナンパ講師 公家シンジ 独占インタビュー

皆さんは公家シンジという人物をご存じだろうか?ナンパクラスタの表舞台から姿を消して長いが、今でも彼の噂は後を絶たない。台北の路上を何気なく歩いていたら日本語も英語も全く話せない女性2人組に話しかけられてそのままホテルに行き逆3Pを達成したとか、あのナンパクラスタのレジェンド、アサペンやイカスイにナンパを教えたのは彼であるとか、東京のホテルではJKの出待ちが公家ウチワを持って朝チェックアウトするのをフロントで待ち構えているとか、神だと称えてられていた講習生にある日を境に「公家シンジ殺す」とネットに連投で書き込まれているとか、講習生から渋谷のスクランブル交差点にもろとも突き飛ばされかかったとか、女から1万円もらってホテルに行ってえんえんとクンニしつづけていたらいつのまにか6時間経っていただとか、とにかく真なのか偽なのか判別できない噂話にあふれている。その彼が、今年に入ってから、とんでもないセミナーをこっそりと始めたという。一体どんなセミナーなんだろうか。わたしはネットに出回っている彼のものだと言われている携帯番号におそるおそるコンタクトをとってみることにした。


そして、、、


なんとインタビューの許可を得ることに成功した。



公家シンジ氏の秘密のベールが今明かされる。(本誌独占インタビュー10000字)

<<コンテンツ概要>>

1、今春より始まった公家ナンパセミナーについて
2、都市部におけるナンパ師たちの現状
3、公家シンジ meets 恋愛工学 !? 
4、ナンパ講習の現在と未来
5、公家シンジの今後




こんにちわ、今日はよろしくお願いします。
どうぞお願いします。


公家さんといえば、もともと日本を代表するカリスマナンパ師にして、たくさんの実績をもつヤリ手のナンパ講師ですよね。
いやいや、ぜんぜんそんなことないですよ。ぼくなんて人よりちょっと不器用なだけの、いたって普通の人間です。


講習をやめられた今になっても、たくさんの人から熱狂的な支持者がいるというのはよく聞きます。ところでなんでそんなテロンテロンのTシャツを着てらっしゃるんですか?
テロンテロンだよ。


その公家さんが満を持して、これまであるセミナーとはまったく別のタイプの新しいナンパセミナーをされているということで、機運が高まってますね。
はい。まぁ正確にセミナーと言ってよいのかはわかりませんが、現在そういった類のことを主に東京と大阪でやっております。まだ始めて6か月、回数にして10回ほどですが、これまで150人以上の方がいらっしゃいました。最初はぼくは手さぐりでした。「セミナーやる」とは言ったものの、セミナーというものが一体どういうものなのかわかっていなかった。ただ口当たりがよいから名づけたというだけで。ナンパセミナーって、なんかほら、怪しいでしょ?怪しいんですよ。でも3年半もナンパ講習やってるうちに、たくさんわかってきたことがあるわけですね。一般的には正しいとされていることが全然違っていたりすることに気づいたわけです。これをどうにかしてアウトプットしたいなと。それで最初、講習の内容を文章にしてシコシコ書き始めたんです。だけど書いてるうちに話してみたいなと思うようになった。それでプレゼンすることにしました。だいたいみんなポカーンとした顔をしながら聴いて、そして質問もせずに帰っていきます。


ちなみにセミナーの名称『社交術 公家諸法度』というのはどういった意味合いでつけられたのですか?
いい質問ですね。これは非常にいい質問だ。ぼくはナンパ講習をやっていたとき、ナンパというものを「対人の社交」という切り口から掘り下げていたんですよ。社交術というのは、「他人との関わり方」に関する技術ですね。これは社交の目的に応じてやり方にうまい/へたが明確にあるわけです。だから社交術は教えやすいし、学びやすい。たとえば、営業はモノを買ってもらうという目的にむかってすすむ社交術の一種ですね。企業の面接だってそうです。入社という明らかな目的がありますからね。勘違いしたらいけないのは、営業される側だって、面接をする企業側だって社交術を使っているんですよ。もっと大きなことを言うなら国家外交だって社交術そのものです。わかりますか?では男女間の恋愛はどうでしょうか?これは微妙です。しかしともかく社交術というのは、今の日本くらい成熟した社会においては、身につけていないならただそれだけで泥をかぶりやすくなるという性質のものなんです。もはや「一般教養」のようなポジションを獲得しつつあります。何かを売りつけてこようとする人に対抗するためには、目的はちがってもそれとは同種の社交術が必要になるし、さもないと要らないものを掴まされたり評判が落ちたりする羽目に陥る。それで話は遡りますが、江戸時代に徳川家康禁中並公家諸法度というお触れを出したんですよ。それで、話は変わりますが、ぼくの名前が公家というでしょ?それで話は戻りますが、ピンときたんです。この現代にあの公家諸法度を蘇らせてみたら、面白いことになるんじゃないかなってね。これは本当にいい質問ですよね。ちなみに、名称はぼくが思いついたわけではないんですけどね。


ああ、なるほど。講習では「社交術」を教えられていたというのは興味深いです。
そうですか?そもそも「ナンパ」を「教える」ってかなり曖昧な表現ですよ。だってナンパの成果というものは必ず運というものに作用されていますし、ナンパの技術にしたって属人的なものじゃないですか?「あの日あの瞬間だからおとせた」とか「その人だからできた」という要素が大きなウェイトを占めている。ぼくはいろいろ物事の解像度あげたい人間なんで、もっと小さな要素要素に分解していくのが好きなんですね。そうすると、運の要素や属人性から解放されている、つまり人から人へ伝えることができる技術というのは「社交術」だなという結論に至ったわけです。


公家さんの頭の回転が速すぎるのか、凡人の私にはまだ少しピンとこないんですが。
ようするにね、やり方さえちゃんとしてればナンパはうまくなるということですよ。だけど人によって向き不向きというものがありますし、不向きな人にとっては女を落とせるようになるというのは大変なプロセスです。


公家さんのセミナーでは、そういったうまくなるやり方を伝授されているということですか?
正確に言うとですね、セミナーではぼくは昨年までの講習の成果みたいなものを伝えているだけなんです。ぼくのところにきたAさんはこういうプロセスを経てうまくなった、Bさんはこういうプロセスを経てうまくなった、Cさんはこういうプロセスを経てここで伸び悩んだ、Dさんは逆にここでこちらの方向に行ったと、人それぞれ経ていくプロセスは違う。けれども、そういうようなものを一個一個うまく抽出して、それでぼくがひとつのセオリーにしちゃったという。セオリーというと大げさですが、何かしら共通点あるなこれはと。そういう話です。なので、来てくれたあなたがうまくなるやり方を伝授しますとかでは決してない。そんな単純な話ではないんです。


参加した人たちから「セミナー後、ストでこのセミナーで聞いたことを生かして即った」とか「自分のナンパのステージが明確に一歩進んだ」とかいった感想も散見されます。
ありがたい話ですが、このセミナーに参加してナンパが上達すりゃ世話はないですよね。セックスできたのはその人の運と努力の賜物であって、断じてぼくのセミナーのおかげではありません。まさか本当にセミナーを聴くだけでうまくなると思ってる人なんていないと思いますが、それでも最近ではセミナーの冒頭に必ずこれを伝えるようにしているんです。うまくなるのは、やっぱり実践を通じてのみ。


ではこのセミナーにはいったいどういった価値があるのでしょうか?
ぼくのセミナーは地図みたいなものだと思ってほしい。みんながそれぞれ歩んでいきながら、知らず知らずその軌跡を描いてるわけです。だけど世の中にはいろんな障害がありますね。彼らが講習に来るときっていうのは自力だとそういう障害の攻略が難しいときだと思います。それでぼくらは一緒にうんうん言いながら彼らの地図を更新したりするわけです。それでぼくはそういうやつを一枚一枚読み取ってきたわけです。ぼくが直接見ていたのは男性の人生序盤の限られたステージだけですが。それでも同じ時代に同じような都市に生きていれば、たくさんの共通点だって見えてくる。それでぼくは架空の地図を作っちゃった。ここに非モテダムあります。要注意。ここにはメンヘラお化け出ます。迂回と見せかけて突入すると、こじらせの森です、みたいなね。でもあくまで抽象化された架空のやつです。もちろんぼく個人も自分の地図をずっと描きつづけています。こちらはかなり具体的なやつです。そういうわけで、割といい感じの伊能忠敬みたいな人間がそういったたくさんの地図を編集しながら描きましたよっていう、いわゆるひとつの報告みたいなものです。価値は来る人が決めてくれればよい。


価値は来る人が決めてくれればいいかぁ。相変わらず公家さんの言うことは痺れますね
男性の思春期っていうのは人によっては本当に大変なプロセスだなあとつくづく思います。地図でたとえるならそれって、アリ地獄の一番底からスタートするようなものです。みんなそれぞれの方法でこのアリ地獄からある程度は抜け出さないと次が始まらない。多くの成人男性はまだこのアリ地獄から抜け出してない人が多いですよ。子供みたいな大人というか。当人は抜け出した気になって次のことに着手してますが。だけど思春期の課題というものは、それから顔を背けながら生きていても、歳を経るとその人に必ず再び舞い戻るんですね。30代を越えて40にも達するような男性が仕事などで一段落したりしてナンパ講習に来るようになるというのは非常によくあることです。そういう人はまだ思春期です。しっかりと自分の足でここから一歩一歩外に出て行こうとする人っていうのは本当に貴重だし、偉大だなと思うわけです。講習をやっていたときには中にはそういう彼らと何度か出会って感動させられました。


セミナーでは、「精神論が多くてピンとこなかった。あまり役に立たなかった」という意見もいくつか聞きました。
別に誰かを「ピンと来させるため」や「うわべのお役立ち感を与えるため」にセミナーをやってるわけではありません。ですが、そういう人に少しでも事前にピンと来てもらうためにも、このインタビューをやっているわけです。ぼくがセミナーでメンタル面について多くの時間を割くのは、技術というのは適切なメンタルの上にのって初めて機能するからなんですね。メンタルというものを重視しない人というのは、それこそ焦っている人が多い。焦って焦って、パッと見て有用な技術の情報があればすぐにとびつくんです。結局それでまた焦るはめになります。そういう人には自分をじっくり育成するという発想がない。マッチョな根性論に走っているか、他人にどっぷり依存しきっている人に多いです。


それは公家さん個人の意見ですか?
いうまでもなくそうです。金庫を開けるには手順がいるんだということをぼくはいつも言ってるんです。そんなこと本当は言う必要もないことですが。一個ずつ手順を踏んでいけばいい。ぼくは気合というのは否定しませんしむしろ賞賛してますが、頭の悪いマッチョはそういうの手順をすっ飛ばして金庫を壊せるものだと思っていたり、誰かがそれを開けてくれるものだと思ってるでしょ?あなたは自分の勃起が金庫の合金よりも硬いと本当に思っちゃってる人ですか?


さすが公家さん、あいかわらずメタファーの鬼ですね。
大事なところなので、茶化さないでください。



(怒ると腕がまくられる公家さん)

彼らのナンパのモチベーションをあげるといったことは考えていないのですか?
そこが現在の悩みどころですね。マラソンというのはたかだか42キロ走ったら終わるというのは誰にもわかってることではあるが走っている当人からしたら次の一歩を踏み出すことこそが至上の課題ですからね。気が遠くなるような道程を抱えながらそれでも愚直に足を前に進めさせるものこそがモチベーションでしょう。
しかし現在ぼくは彼らにナンパをうまくなってほしいなんて今は1ミリたりとも思ってないですし、ナンパをしてほしいとすら思っていない。ぼく自身はナンパ講習を辞めたときに、その部分からはもう身を引きました。なので今のところは立体的な教科書のようなセミナーをやっています。ですが、実は講習をやっていた初期や中期のころは、それはそれは煽りました。自分でいうのもなんですけど、煽るのだけはうまいですよ。わはははは


一番最初のセミナーはどんな様子だったのですか?
銀座だったんですけどね、会場の様子がわからないまま予約したから、不安で仕方なかった。それで前々日に下見に行ったんです。そしたら部屋に鍵がかかってて、、どうしようもないから前日にまた下見に行ったんです。それでイメージトレーニングですよ。ぼくは基本的には大勢の人前で話すのあんまり得意じゃないんですね。だけどうまく話せる人には憧れがあります。それでまあ、本番そのイメージ通りに話そうとするじゃないですか。皆がぼくを注視している。ナンパとおんなじノリですよね。ここが一番気持ちいいんです。そしていざ口火を切ってみると、もうそれこそ全然違う言葉が自分の口から湧いてくるわけです。でも一応プレゼンの資料は用意してあるし、頭の中にコンテンツはあるから、話に困ることはないわけです。だけどなに話してたかわからなくなって結構混乱したりもしました。それで一回目のセミナーが終わった後に、ぼくは本屋に寄って、「セミナーの教科書」という本を1500円で買うわけです。いわゆるセミナーしたい人のためのノウハウ本ですよね。


ずばりこのセミナーで一番伝えたいことというのは?
ぼくが一番伝えたいことをズバッとわかりやすく伝えれなかったのがナンパ講習だったんですよ。たとえば、ぼくはね、人間は外見なんて何の価値もないって、ずっと思ってました。「人間は外見が大事だ」ってドヤって言っている人間がいたら、壁際に追いこんで、「おまえそれ本気で思ってるなら白痴だな?」って言ってやりたいですよ。でもポーズで言ってるのならそれは堕落したわけだからもっと申し訳なさそうに主張しろよ、と思うわけです。でもそんなこと講習で言えないでしょ?こんなことばっかり。例えばもういっこ例を出します。ぼくは本当は礼儀なんて全く教える必要ないと思ってるんです。人間って敬意があれば自然とそういう態度になりますよ。ぼくなんて18歳なるまで敬語話せませんでしたし、それでまったく困りませんでした。敬語を使おうとすると今でも標準語になるのはそういうわけです。でもぼくは講習ではやっぱり礼儀作法みたいなものを教えてましたよ。だって使えなかったら他人から相手にされないんだから。一種のプロトコルですよね。「やっぱり礼儀のなってない奴は人としてダメだ」ってみんなよく言うでしょ?これって上の立場でありたい人間が、序列関係をより強く補完するための誘導ですよ。自分が上だってことを明確に示そうとする誘導です。礼儀のなってない奴は人としてダメって、おまえが人を決めるな!といつでも強く思ってます。そういう想いを隠しもったうえでの社交術ですよね。社交術は伝えいたいことを伝えてたら教えれるものじゃないんですね。
講習生っていうのは、実は「この講師がすごい」「この人のようになりたい」と思って来る人ばかりじゃないんです。誰かに会うときはよくわからないから会いに行く。そんなときに敬意なんて絶対持てないですよね。でもそういう人であっても自分がしょぽいということはギリわかっているわけだから、ぼくは謙譲語というのを教えるわけです。尊敬語じゃなくて、謙譲語を教えるんですよ。謙譲語というのはクズが成り上がるための言葉です。おまえがすごいのかどうかはまだわからないけれど、ぼくはまだたいしたことないからって時に使う。


ちょtっとよくわかりません。。
まあ、そういうわけでぼくが一番伝えたいことっていうのは独りよがりですよ。だけど独りよがりじゃナンパはできないし、講習もできないでしょ?ナンパって全体のプロセスでみたら極端に功利的な発想です。ぼくが軽蔑してやまない発想です。そういうわけで伝えたいことを押し殺して、ま、押し殺してっていう言い方はちょっとあれですけど、講習やってたら、いつのまにか価値観自体が成熟してきました。数をこなすのは洗練のためにのみ。だから今は功利主義は許容できます。二枚舌が洗練されてきました。講習生たちのおかげです。セミナーではそういうぼくの少し成熟した価値観にも触れてもらえたらなと思っています。


話は少し変わりますが、現在のナンパ師界隈はいったいどうなってるかご存知ですか?
ネットで発信する人たちがここ5年で急激に増えていますね。ま、それは必然の流れでしょう。ぼくは講習をやってる関係上twitterでナンパ師のアカウントを昔はどんどんリスト化していってたんですよ。それで追加していって、最終的には500人以上増えたところでやめました。ナンパっていうのは昔から匿名の文化なんですよね。やましいことをしてる人なんてほとんどいないでしょうけどなので、社会のルールにおけるOKとNGの境界ラインなんて曖昧なものですよね。法律的にはOKでも空気的にNGみたいなのってたくさんあります。だから極力みんな匿名に徹します。なのでそのコミュニティ全体を引きで見ていると、一人一人はみんな同じように見える。なんかひとつの大きな生き物みたいです。ぼくはそういうナンパ師のイデアまではいかないですけど、そのスパイスちょっと知ってるぐらいの男性像を目指そうみたいなこと言ってたんで、それはそれでいいんですけど、外から見てると退屈ですよね。それからもうひとつの特徴ですが、コミュニティ形成のスピードが桁違いに上がっている。これはインターネットのなせる技ですね。地理的な要因にとらわれずにリアルに準する形でコミュニティを形成できるようになったからです。
現在、ナンパ師界隈の中でもたくさんのコミュニティができています。成熟してきたという言い方は変かもしれませんが、まあ、そんな感じです。競技のような形でコミュニティのメンバーたちがナンパの成果を競い合っているという状況はぼくがtwitterを始めたときにはありえませんでした。遊びとしてのナンパが研ぎ澄まされてきているという感じでしょうか。


なるほど。。
しかしその反面、コミュニティの入り口あたりの状況は一言で言ってしまえば悲惨です。ナンパコミュニティは外側から見るとものすごく人気のコミュニティなんですよ。健全な男の子なら皆が憧れるような夢が詰まっているように見える。例えば、ナンパ講習もセミナーも入り口のオプションの一つですよね。twitterでなにか、すごく耳障りのいいことを言っている人が講習をやっているから自分も2万くらい払って行ってみようかなとか。もうどうにもこうにもならないから人生の一発逆転をかけて講習に申し込んでみるかとか。いろいろありますが。しかし実際は入り口でけっつまずく人が非常に多い。そして一度けっつまずいた人がどういう形であれ再度立ち上がれないというのが、ぼくのいう「悲惨」ということの意味です。ナンパコミュニティの入り口界隈はいつでもねっとりするような人間の感情と錆臭い金の匂いでドロドロしています。


最近主流の恋愛工学について意見をお願いします。
いつのまにか一大勢力になっていてすごく驚いています。ぼくは初期の頃から存在は知っていましたが、ぼくとは発想が根本的に違うのであまり寄り添うことはありませんでした。でもある時期から講習生に恋愛工学をかじっている人が増えだして。なんか潜在的な時代の要請を芯をとらえたっぽいぞと。言ってみれば、都会ですり減りながら暮らしている人たちが表に口に出しては言えないけれどどこかで強烈に感じているような、すごく打算的で功利的な発想をバーンとうちだしたわけじゃないですか。新しい潮流のメロドラマのようですね。それでこの流れは見過ごせないなということで彼らを対象に一度だけ講習のPRをしたことがありました。ぼくからしてみたら恋愛工学のコミュニティはすごくわかりやすく講習の需要がある人たちが集まっていたのでよかtったんです。それで20人くらいを講習に誘導しました。そうすると皆驚いたことにものすごく講習にハマるんです。もともと勤勉なんでしょうね。素直だし。活字ベースのコミュニティだったから実践に飢えていたというのもあったと思います。もともと恋愛工学とナンパのセオリーというのは似ているんですよね。それで講習という形が非常にフィットしました。


公家シンジ MEETS 恋愛工学したわけですね。
公家シンジ MEETS 恋愛工学したわけです。


恋愛工学はこの先どうなっていくんでしょうか?
どうだろう。こういう喩えはどうかなって思うけど、恋愛工学って聖書みたいなものなんです。聖書よりかはもっと人間の表層の心理に焦点が当たっているわけですが。でも、これはいわゆる書物なんですよ。書物の利点というのは、働きかける対象を広範囲に設定できるってことじゃないですか。しかも今はインターネットの時代。だから、ああやってメルマガとかで一度にこう福音してるわけです。でも書物の欠点というのもあって、それは情報がひとりひとりにカスタマイズされてないってところですよね。そういう間隙を縫うようにナンパ講習の需要というものがあるわけです。ぼくは恋愛工学生たちでずいぶんと儲けさせてもらいました。これからは恋愛工学内でどんどんリアルなコミュニティが増えていくんじゃないでしょうか。ルター派カトリックロシア正教みたいな感じで。実践をともにすることで教義が洗練されていくのがコミュニティの利点です。日曜朝の教会には必ず出席するみたいに金曜の夜は出陣しています。


てことはこれからは講習自体の数も増えてくるわけですね。
実際にぼくが見た感じだと今多くのナンパ師たちが講習に踏み切っています。それでも圧倒的にまだ講習の供給が少ない。それだけいわゆる非モテからの潜在需要というのは多いんです。膨大ですよ。しかも煽れば煽るほどこれはさらに顕在化してくる。


ナンパ講習というのはこの先どうなっていくと思いますか?
講習を始めた人もわりとみんなすぐにやめていくと思います。なぜなら大変だから。そういうわけで熟練されていて質の高いナンパ講習というのは本当に貴重なんですよね。今現在、なぜか講師陣がお互いにピリピリと牽制しあったり、誹謗しあったりしてますけど、ナンパ講習って実は競合は存在しないんですよ。パイを奪い合うゲームじゃないってことです。どういうことかというと、受けたい人というのはいろんな講習を試すわけですね。非モテは自らすすんでたらい回しを求めるわけです。これは非モテ初期において顕著にみられる「苦行の行脚」現象です。ほぼほぼ盲目の状態で、自分の場所を手探るわけですね。だから講習業界全体を見てみたときに、害悪なのは、講習生をクローズドにして囲おうとする行為なわけです。しかしその行為自体はその講師の人に対する態度を表していますし、それで女を囲ってきたその手法を忠実に伝えてるんだからぼくからは何にも言うことはないですね。ダサいけど。とりあえず、周りを貶めることで結果的に自分をアピールする手法は不愉快なのであまり好みません。新規参入者はギリ許す。古参がやってたら腐臭。


公家さん以外でオススメのナンパ講習ってありますか?
嫌だなぁ、ぼくはもう講習は引退しましたよ。


けれど、今年も納涼船でブイブイ言わせてたって話聞きましたよ!「公家さんはいつもやめるやめる詐欺だ」って!
どこで聞いたんですか?ひどい言い方だなあ。



(恥ずかしがってつい顔を覆う公家さん)


時代の要請が公家さんを納涼船に立たせていたわけですね。
ええ、まあ、そんな大層なものじゃありません。純粋に小遣い稼ぎです。今年の納涼船は60パーセントくらいの気の入りようながら、かなりの成果をあげることができました。ひと夏で11日間東京湾に出ていきましたよ。やっぱり講師と一緒にナンパすると学ぶところは多いみたいですね。
それでオススメの講習ですが、万人にオススメできるのってそんなのもちろんないんですよ。ぼくはよく「自分に合う講師が見つかれば飛躍的に向上する」って言います。でもその自分に合うのを見つけるまでが大変なんですよね。どうすれば見つかるかっていうと、これはまず第一に「あたりをつけること」です。今はネットに断片的な情報があるから、そういう情報を脳内で立体的に組み立ててみて、その人自身を想像してみるのがよいですね。それで実際会いに行ったらぜんぜんピンとこなかった、クソだったみたいなことは多々あります。それはあなたの洞察力が未熟だったということで未来に生かしてください。次に大事なのは、「諦めないこと」です。諦めないで人に会いに行き続けていると、ふとした瞬間にそういう人に出会うことってあります。そういう出会いはいつも突然です。その時のためにいつも準備を怠らないようにしておいてください。どちらの心得もナンパと一緒ですね。


公家さんの言うことっていうのは、いつも哲学的な含蓄があって、なんか後からジンワリと来るんですよね。
そうですか?思ったことを言ってるだけですよ。それで話の続きですけど、ナンパ講師だってひとりの人間なわけですね。講習生にくらべてなにが優れているかって、それこそ「ナンパ技術」のみなわけです。ナンパ初心者から見たら、最初のうちはどの講師も「自分よりも上手い」という意味では一緒ですよね。じゃあ何を見るかというと、やはり人間性を見るしかない。その人の女性との接し方、女の落とし方みたいなものを判断したうえで、今現在そういうものを目指すのかどうなのかということです。縁があってぼくのところに相談に来た人には、その人をみて「流星道場」を紹介することがあります。


流星道場は今首都圏で一番講習生が多い講習ですね。
あそこは軍隊みたいなところです。講習生はストイックな人が多いです。道場について話す前にまずは師範の流星という一人の人物について話さないといけないですね。彼はぼくの友人ですが、なぜかよくわからないんだけど多くの人が彼を慕っている。彼といると元気をもらえるという人がたくさんいます。体の内外のエネルギーの流れが非常に円滑です。またある種の鋭敏な狩猟嗅覚と繊細な動物的危機回避感覚をめいいっぱい持った人間です。言語を駆使する動物といった感じです。いつもなにかにドキドキしていて、とてつもない勢いで何かに従事している。ちなみにこの夏の納涼船講習も彼と一緒にやっていました。


逆にオススメできない講習というものはありますか?
オススメできないというか、ぼくが個人的に嫌いな講習というのは、講師としての立場を利用してせこいことをするようなやつです。それを開きなおってやってたりしたらもう嘔吐ものですね。ブラック企業って、圧倒的な力関係の差を利用して底辺労働者に不利な労働契約を押し付けるでしょ?それで労働者が不満を言ったり泣き言言ったりしたときに「ほらそれはあらかじめ了承とってるじゃん?嫌ならやめればよかったのに」って言いますね。めっちゃ正論。けどむかつく。でも企業ならまだよい。しかしナンパ講習というのはもっと教育的な要素が強くあるべきだとぼくは思います。ナンパ講習にくるのはいわゆる恋愛市場の底辺労働者です。もう皆まで言わなくてよいでしょう。でもこういう類のブラック講習が、受ける人によってはものすごくぴったりフィットしたりもするから面白いですよね。


では最後に公家さんの今後の活動について教えてください
今後はもっとインタビューを受けたいです。ぼくは話す仕事がしたい。少し前に恋愛工学のサウザーさんから5時間にもおよぶ長大なインタビューを受けましたのでよかったら聞いてみてください。これは第一回です。

https://note.mu/fistofphoenix/n/n2df2ee40652c


それから現在計画中で年末には打ち出すことを狙っている企画があります。講習以外の形でナンパが上達する方法を真剣に考えています。セミナーでも言っているのですが、だれかがなにかの技術を習得するプロセスというのはセオリーがあって、

見本→経験→フィードバック

というプロセスを必ず経ることになります。どれが欠けても上達の道からは外れてしまうという。それでフィードバックをさらに分解すると、認識のフィードバックとアドバイスに分けることができます。この企画では見本とフィードバックに特化したサービスを考えています。かなり画期的になるとおもわれますので楽しみに待っていてください。

ぼくは話したいタイプの人間なので、当面はセミナーという形でエヴァンジェリストを続けていくと思います。3年半がかりで今まで描いて編集してきた架空の地図をみんなに見てもらいたい。人が来つづける限りはセミナーを続けたいし、乞われると仕方なしに応えるみたいなポジションがよいですね。今はナンパをしている男性にターゲットを絞ってやっていますが、最近では女性も格安価格でよぶことにしています。言ってみたらぼくのセミナーの中身っていうのは、これまでの3年半のナンパ講習の総括です。男性側の経てきた成長プロセス、いわば有効度の高い生存戦略みたいなものを暗に陽に語っているわけですが、これは女性が彼女たち自身の戦略を立てるにおいても有用である可能性に気づいたんですね。なぜなら男女関係というのはある意味チェスみたいなものだから。相手側の戦略情報を知っておくと、自分はより適した戦略を立てれるというわけです。SNSなどインターネットでは今それこそ、生存戦略や生殖戦略について意識の高い男女がかくかくしかじかポジショントークを繰り広げているおかげで、お互いの腹が少しずつ見えてきているっていう状態ですが、それって彼らのポジショントーク的な要素が非常に大きいです。しかもぼくからしたらまだまだかなり解像度が低いんですよ。男性側からみたかなり解像度の高い戦略地図を見た女性たちの反応やいかにって、おもしろくないですか?


なるほど、今日は本当にどうもありがとうございました。
こちらこそどうもありがとうございました。







公家シンジ 直近のセミナー情報

東京:10月15日(土)→ https://t.co/mnLMDBkqn3


公家シンジ プロフィール

1983年生まれ、さそり座のO型。寺とラブホテルに囲まれた大阪は谷町9丁目にて生を授かる。18にて上京し22の時にナンパを始める。26歳の時に書き始めた『性とナンパについて渋谷で考えた』というナンパブログが開始1週間にして20万PVをたたきだすという快挙を果たし、ナンパブログスターダムへの道を駆け上がる。27歳にて華々しくUSTデビュー。28歳であふれんばかりの期待を背負いナンパ講習を始め、3年半の間に全国で300人の講習生を抱える人気講師に。32歳で皆に惜しまれる中、引退。現在は後進の指導のため東京、大阪、福岡にてセミナーに明け暮れる日々。30代無職。


インタビュアー qqille プロフィール

おじさん。メガネ。